民主主義というものは、人民が本来制度の自己目的化――物神化――を不断…

民主主義というものは、人民が本来制度の自己目的化――物神化――を不断に警戒し、制度の現実の働き方を絶えず監視し批判する姿勢によって、はじめて生きたものとなり得るのです。それは民主主義という名の制度自体についてなによりあてはまる。つまり自由と同じように民主主義も、不断の民主化によって辛うじて民主主義であり得るような、そうした性格を本質的にもっています。民主主義的思考とは、定義や結論よりもプロセスを重視することだといわれることの、もっとも内奥の意味がそこにあるわけです。

民主革命の条件を決めることは、単に二つの政党のどちらを選ぶかという問題ではない。革命が十分に民主的かどうかを決める問題なのだ。民主主義革命が成功するためには、革命が自らの条件を満たし、望むように成長できなければならない。 レイチェル・デイヴィス、ポール・グッドマン、ウィリアム・N・ジョンソンとの最近のインタビューで、バーニー・サンダースは、「アメリカ合衆国では、南北戦争以来、200年以上も政治革命が起こっていない 」と述べた。これは(民主主義の伝統を持たない)民主党の候補者の発言だが、真実である。アメリカには民主主義の伝統などないし、南北戦争以降もない。あるのは二大政党制だけであり、それは古い階層的資本主義システムの単なる形態にすぎない。これが二大政党制の本質であり、他の多くの国にいまだに存在する一党制とは対照的である。 社会変革を起こすためには、まず、それを可能にする条件を理解しなければならない。民主主義は出来事ではなくプロセスであり、そのプロセスは無数の選択の結果である。真の民主主義が定着するために必要な条件は数多くある。政治的条件は、民主主義が定着するために必要な条件と同じである

Photo by Brett Jordan

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