にっかり青江

にっかり青江

初めて日本の城を訪れたのは1998年のことだった。この城には幽霊が出ると聞いていた。徳川家康の最初の妻であった桜川家長という高貴な女性が、17世紀にこの城で殺されたという話だった。現在、この城は日本の芸術と文化の博物館となっている。 私はその見た目の美しさに驚き、この場所の建築が大好きになった。約1時間後、私は馬車から降りて坂道を下るように言われた。その道はとても急で岩だらけだった。私は10分ほどその道を進んだところで、奇妙な音を聞いた。道は曲がり始め、私の目は右を向いた。丘のふもとにさしかかったとき、甲冑を着た巨漢が私の前に立ちはだかった。身長は180センチほどで、その前に2人の少年がいた。耳は尖っていて、1歳くらいだった。彼らの顔は長い白髪で覆われていた。彼らは大きな目で私を見つめ、口を開けたり閉じたりした。耳の尖った男の子は口を開けたまま私に向かって叫んだ。私は数秒間彼を見つめたが、彼は目をそらし、何も言わなかった。 私は怖いと感じたが、同時にとても幸せだとも感じた。あまりに嬉しかったので、今見たことを彼に話したくなった。私はしばらく二人を見つめた後、背を向けて歩いた。そして私は「城」の入り口にたどり着き、石段に足を踏み入れた。

Photo by hile

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