その男は、世界を驚愕させた。

その男は、世界を驚愕させた。彼の気分が悪ければ小鳥が鳴き、億万長者になった時は全世界の牛が祝福した。そして、何より美しかった。

「あなたも美しいわ」 彼女は自分自身の美しさに恋をしていた。 「私はいい女よ」 「あなたの人生は私の人生ではない」 「いいえ、違います」 「私はずっとあなたを愛してきた」 「あなたは愚かだった」 「私はとてもいい子だった」 「そしてこれからも、あなたはとてもいい娘であり続けるでしょう」 「どうして?どうして? 「私はバカじゃないから 「いいえ、あなたは愚かです。あなたは愚かだった。私はとてもいい子だった」。 「どうしていい子でいられるの? 「私は存在しないから 「じゃあ、あなたは嘘つきだ 「私は嘘つきよ」 「そして、あなたは自分の母親なのです。 「違う」 「殺してやる」 「殺してやる」 「あなたは愚か者よ お前は孤児だ。お前は犯罪者だ。 「私は存在しない」 「なぜ生きている? 「私は死ぬ」 「お前はバカだ。お前は人殺しだ」。 「私は人殺しだ」 「狂っている 「私は正気じゃない」 「世界は破滅する」 「私はバカだ」 「あなたは私の存在の原因だ」 「私が私の存在の原因だ」 「あなたは何者? 「私が私の存在の原因だ」 「あなたは死ぬ」 「私は死ぬ 「お前は臆病者だ。お前は負け犬だ。 「私は負け犬だ」 「なら死ね」 「私は死ぬ」 「お前は臆病者だ」 「臆病者だ 「どうして臆病者になれるの?」 「私は臆病者だ」 「男にはなれない 女にもなれない。あなたは決して善人にはなれない

Photo by cseeman

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