後日、実技テストの日。

後日、実技テストの日。「本当に良かったのかい?」「ああ、あんなの一コマくらい休んでも後に響かないさ」シャロウの実技の授業と被った占術の授業を仮病休みしたオリヒコは、シャロウの人差し指で鈍い光を放っていた。「魔道具の中には時間を巻き戻して同じ人物を同時に二箇所に存在させられる代物もあるようだが、誰と手を組めばそれになれるか分からないからね、今日はしょうがない」「君はいつもこんな無茶をしているの?」「いや、セイジンとサバサ以来だから初めてだな」「助けてもらっておいて言うのもなんだけど、学業に響く事はあんまりしない方が良いと思うよ」「全くその通りだ。今後は気をつけよう」

そして今、戦いの時が来た。 「サツキ、君は我々のターゲットになりたいのか?」 「わからないわ、私は普通の兵士よ」 「でも、あなたは違う。君はエリートだ、陸軍のスナイパーだ」。 「なぜわかる?」 「俺たちはエリート中のエリートなんだよ。」 「なるほど、オリヒコが俺たちを排除したがらないのはお前のせいなんだな」 「そういうことか。」 「サツキ、戦うつもり?」 「戦うつもりはないから、そっとしておいて」 サツキはオリヒコを見て言った。 「本当にかわいいね、さつき。よくそんなに早く覚えたわね。それが兵隊のやり方さ」。 「上官に教わりました」 「冗談じゃない。本当にかわいいんだから」 「いや、冗談だよ。冗談だよ。本当にかわいいよね。戦闘中はもっとかわいい!」 「そうだね。本当にかわいいわ。 「すごく好きだし、うらやましい。すごくかわいい。 「実は私も似たような感じです。本当にうらやましい。 「サツキ、そろそろ寝ようか?」 「そうね 二人は言葉に詰まった。 ◇◇◇「私、制服のまま寝ることになりそうな気がするんだよね」。 「うん、そうだね」 「ヒーローになったような気分になるけど、君はそうじゃない。君はただの兵士だから、ヒーローよりもっと悪いよ。」 「僕はヒーローじゃない」 「おいおい。君だってわかってるだろ? 「えっ、違うよ」 「あーあ、さあ

Photo by sjrowe53

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