「だって、あるじさまはボクらにとってタイセツなソンザイだから!

「だって、あるじさまはボクらにとってタイセツなソンザイだから!ほんっとうにタイセツで、とうといソンザイなの!」ロスディは高らかにそう叫んだ。まるで、あるじさまがいなければ自分たちは生きていけないかのような言い方だった。「じゃあ、あるじさまじゃなかった子たちはどうなるの?」カービィは訝しげにそう尋ねる。

ロスチャイルドの頭には答えがあった。あるじ様がソンザイである以上、その子供もまたソンザイであろう。 カービィはとてもいい考えだと思った。”では、あるじ様、他にお子さんはいらっしゃいますか?」 カービィは尋ねた。 あるじ様は急に緊張した。 「あ・・・あ・・・いえ・・・」 あるじ様は首を横に振り、あるじ様以外の子供たちに目をやった。 「しばらくは私が面倒を見ます。みんな頑張ってね。急に出て行ってしまって申し訳ないのですが、しばらくは息子や娘たちの面倒を見なければならないので……」 あるじ様の顔が少し白くなった。 「あ・・・いやだ!」 子供たちは顔を見合わせた後、泣き出した。 ロスチャイルドは少し驚いた。 「彼らは理解してくれると思いますか?」 「ああ…だめだ…」 「それなら、後で説明しましょう。私も後で話します」。 あるじ様がお戻りになるまで、園児たちがお世話をすることになった。

Photo by Milazzoyo

この作品の出来はいかがでしたでしょうか。ご判定を投票いただくと幸いです。
 
- 投票結果 -
よい
わるい
お気軽にコメント残して頂ければ、うれしいです。