しかし、いざ活動を始めてみると、全てが全て思うようにはいかなかった。

しかし、いざ活動を始めてみると、全てが全て思うようにはいかなかった。「じゃあ私をお金持ちにして!」「\"年に一億稼げるようになりなさい\"」「モテモテにしてくれるの?」「\"相手の気持ちが分かるようになりなさい\"」「か、彼女になって下さい!」「\"運命の相手を見つけられるようになりなさい\"」「ウザイ奴がいてさ、そいつをシメて欲しいんだけど」「\"自分で報復出来るようになりなさい\"」突然やらされる綱渡りのような案件ばかりで、正解が分からないままさばいている状況だ。そうこうしている内に、「性格診断の人の真似して固有魔法増やし屋が出た」という噂が立った。そう、私の固有魔法「何かを出来るようにさせる魔法」で実質的にやっている事である。

何日かそうしているうちに、ついに、やってもやっても答えが見つからないケースがあった。私が見つけたのは、自分の置かれた状況で決断できないことを訴えるケースばかりだった。 「天才だからだ」 「あなたは天才だ!」 「あなたは違う!」 「違う!」 「違う!」 「違う!」 「違う!」 「違う!」 どうすればいいのか分からず、分かっていても行動できず、絶望の中で煮詰まっていた。 しかし、私は解決策を見つけることができた。 「そういうことか」 「君は天才だ」 「あなたは天才だ!」 「あなたは天才じゃない!」 「天才なんかじゃない!」 天才でない人に会ったのは初めてだった。彼らは私と少しも違わないのに、私は彼らの行動を見抜き、彼らが何を考え、何をしているのかを理解することができた。 そのおかげで、私は自分の天才を発見することができたのだ! 「あなたの天才は行動力だ!」 「あなたは天才じゃない!」 「そんなことはない!」 「あなたは違う!」 「あなたは違う!」 「あなたは違う!」 「あなたは違う!」 私は少し罪悪感を感じ始めた。 「でも、あなたは私に少し罪悪感を感じさせている

Photo by Wasfi Akab

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