体調不良でいけない
世界が終わるわけじゃない。 ただ、あの子が幸せになるためには、いろいろなことが必要なんだ 彼女の目が見開かれる。 そして彼女は目をそらす。 彼女は怖がって立ち去る。 こんなに怖がる彼女を見たのは初めてだ。 「嫌よ。大丈夫じゃない。 彼女はそう囁き、それは反響する。 「私はしたくない。私は大丈夫ではない”。 私は微笑む。 「もう怖がることはない。幸せになるんだ」。 彼女はうなずく。 「わかってる、悲しませないよ」。 「大丈夫よ」 「それで、その赤いドレスは何? 私は肩をすくめる。 「似合ってるよ。 彼女は顔を赤らめて微笑み、髪をきつく束ね、ジャケットを肩にかけて去っていく。 私は目に涙を浮かべ、その場に取り残された。 顔を上げると、玄関に男が立っていて、私を見つめていた。 顔は見えないが、彼の髪が見える。赤くて短い。 見覚えはあるが、どうしてそうなったのかはわからない。 「やあ、中井さん」。 「初めまして、アキラ」。 私は彼に微笑みかける。 「こちらこそ、中井さん」 男は微笑みながらドアに向かうジェスチャーをし、小さなスーツケースを持っているのがわかった。 商品を隠す場所を探しているようだが、近くに空の物置がある。 「これはどう?」 私が微笑むと、彼は振り返って去っていった。 私は彼の目を引こうとしたが、彼はドアを見つめるのに忙しすぎて、私を一瞥もくれないのがわかった。 私は、この男を見たことがないのだろうと思った。