佐藤翔太は恋人の嘉瀬美穂子とデートを楽しんでいた。映画を観に行って、そのあとにラブホテルへと向かった。
帰り支度をしていると、アラームが鳴った。慌てて部屋に戻ると、悲鳴が聞こえた。 「どうしたの、美穂? 「ミホ…あなた…」。 佐藤の胸にもたれかかっていた加瀬は…パニック状態だった。 「ま…まさか…加瀬様…? 「私…加瀬様と白坂雪乃の『やりとり』が許せないんです…!」…え? 「白坂雪乃と壮介様の『やりとり』が許せない……!」。 真帆と佐藤の声に、加瀬の泣き顔が重なる。 「真帆…なんでそんなに怒ってるの? 「ふざけるな。白坂雪乃のことを知っているのはお前だけだ。宗介様のことを知っているのは私だけです。自分を巻き込まない方がいいと思います…!」。 「でも…腹が立ちます。あなたにも、雪乃にも腹が立つ…。 「どうして? 「もう一度聞くよ。 「…言うよ…!」。 「加瀬…白坂雪乃を泣かせるな。絶対に許さないから。あの人は犯罪者だ…!」。 「でも…。 「…加瀬さん…どうして雪乃に謝らないんですか? 「あーあ…。 「加瀬さん…なんで謝らないの? 「謝りたくない…!」。 「どうして? 「だって、雪乃のことが好きだから…」。 加瀬は否定しようとするが…「…加瀬さん、雪乃さんが嫌いってことですか? 楓が聞く。 「…雪乃さんは嫌いです…!」。 「…加瀬さん!」。 「…楓さん、雪乃さんが好きってことですか? 「…雪乃さんが好きです…!」。 「…加瀬さん、雪乃さんのこと嫌いなんですか? 「…雪乃さんは嫌いです…!」