現代の情報消費社会のシステムの、原理上の矛盾に対応する、「福祉」という補完システムによる手当ては、国家により時代によって、十分に近い水準でなされることもあり、ほとんどなされていないこともある。この量的な水準の上下はもちろん、実際に多くの人々にとって切実な問題である。けれども、この量的な水準の上下とは関わりなしに、この社会の原理的なシステムによっていったんは外部化され排出された矛盾の、第二次的な「手当て」であり「救済」であるという構造は、この「福祉」という領域を、基本的に傷つけられやすいものとしている。危機の局面にはいつも、「削減」や「節約」や「肩代わり」や「自己負担」や「合理化」の対象として議題の俎上に載せられるものとしている。「福祉」というコンセプトが、それ本来の目的性においてではなく、システムの矛盾を補するものとして、消極的な定義をしか受けていないからである。「北の貧困」の存立機制と、現実の「豊かな国々」の内域でそれが存在する形式の、骨子はこのように把握しておくことができる。
二大派閥の二つ目はブレスラウイである。このゲームで最も支配的な派閥であるブレスラウイは、強力な軍事力と強力な経済力を持つが、もう一方の派閥に匹敵するほどのものを築くことはできない。ブレスラウイは戦略的資源や重要な要塞の支配など、戦略的優位に立てば勝利する。ブレスラウイは盤上の州数が多く、拡張によって戦略的優位を得ることができる。 ブレスラウイは他の派閥と同盟を結ぶオプションを持っており、他の派閥よりもライバル派閥と同盟を結ぶ可能性が高い。もしブレスラウイがゲロイと同盟を結べば、ゲロイとの戦争に勝利し、ブレスラウ全土の支配者となることができる。ブレスラウイがモルスと同盟を結べば、モルスとの戦争に勝利し、モルス全土の支配者となることができる。つまり、ブレスラウイは同盟によって勝利を得る可能性が最も高い派閥ということになる。 ゲロイは他の派閥と同盟を結ぶ選択肢を持っている。もしゲロイがブレスラウイと同盟を結べば、ブレスラウイとの戦争に勝利し、ブレスラウイ全土の支配者となることができる。ゲロイがモルスと同盟を結べば、モルスとの戦争に勝利し、モルス全土の支配者となることができる。つまり、ゲロイは同盟によって勝利する可能性が最も高い派閥ということになる。