一万円を返してもらい、三年A組を去り、自分の教室に戻るアリス。アリスを迎えたのは、クラスメイト達の嘲笑だった。「ぎゃっはっはっは!聞いたぞテメェ!能力増やし屋にさじ投げられたって!?」「あっはっはっは!ビョーキじゃんもはや!不治の病!」「……誰に聞いたの?」「俺俺〜!」と、名乗り出たのは、超聴力を持ち、口の軽さと正直さで有名な耳里スナオだった。「ああ、そっか、耳里くんがいたね」「ノーマル病!ノーマル病!」「しかもコイツ能力がもう一つ欲しいって言ったんだぜ?一つも持ってないのに!」「ウーソつき!ウーソつき!」アリスは、荷物を取り、足早に教室を出ていった。学校を出て、公園へ急ぐ。公園に着くと、ボール遊びをしている子供達がいた。公園の入り口近くのベンチに陣取り、その時を待つ。しばらくすると、ボールが入り口に向けて転がっていく。アリスがそれを取り、ボールを追いかけていた子供に投げて渡した。「ありがとうございまーす」呑気にそう言い、仲間達の元へ駆け戻っていく子供を見つめるアリスの背後で、トラックが通り過ぎていった。
以下のグラフ(T大学都市保健センターより)は、人口のほぼ3分の2が太りすぎか肥満であることを示している: 問題は、食べ物が悪いとか不健康だと いうことよりも、食べ物が多すぎるということだ。太り過ぎや肥満の人は、体重を維持するために多くのカロリーを必要とする。体重を増やし続けるためにも、体重を維持するためにも、たくさん食べる必要があるのだ。下のグラフが示すように、健康で体重維持のために多くのカロリーを必要としない少数の人でさえ、食べ過ぎている可能性がある: つまり、問題は食べ過ぎていることではなく、もっと食べたいという欲求にあるのだ。食べ物は悪いものではなく、健康的なものだ。