「異能力」。

 「異能力」。 それは、生物が本来持ち得ないはずの超常的な能力を指す言葉である。 そんな「異能力」を誰もが持っていて当たり前の時代が存在した。 そう、誰もが……。「ただいま」夕方。飼い主の帰宅の声に、二階の部屋でうずくまっていた飼い猫、アリスはキャットドアから飛び出し、一階へ降りていった。「お帰りなさいだよ、オリヒメ!」そしてアリスは人の言葉を発した。それは、彼女の飼い主、姫井織姫の持つ「何かを出来るようにさせられる」異能力の賜物だった。

「もう一つの能力 “が人間に及ぼす唯一の影響は、姿を変えることができるということだった。骨も皮膚もない体を作ることができる。持ち主に作る力がある限り、その体を作ることができた。作り出された身体は、人工的な身体であるだけでなく、通常の姿でもあった。作り出された身体は、肉体と精神を持つ完全な人間であり、他の誰とも同じだった」 「ただし、その能力は普通の人間ができることをはるかに超えていた。その能力は人体に限ったものでもない。人の魂も変化させ、利用することができる。能力はその人の魂と切っても切り離せないものだった」「だから魂は肉体の最も重要な部分だった」「老人が使った能力も同じだった」。「老人が使っていた能力も同じだった。 能力と名前を知ったアリスは、まだ震えていたが、ドアのある部屋に戻った。その後、また織姫と二人きりになった。 これからどんな話が始まるんだろう。怖がるかな。泣くかなあ、拒否するかなあ。 ドアのある部屋を出た織姫は、振り返って台所に向かい始めた。 「お話は台所にあります」「お話は後で」と織姫は部屋を出る前に言った。 「何も言うことはない。

Photo by World Bank Photo Collection

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