「セックスと脳』の著者、リチャード・P・ミラー博士は言う。「セックスの開始を予測し、セックスをしているという事実に対して脳がどのように反応するかを予測するために使えるという事実は、まさにゲームチェンジャーなのです」。 PLoS One誌に掲載されたこの研究は、マイアミ大学ミラー医学部のミラー博士と彼の同僚が主導した。陽電子放射断層撮影法(PET)としても知られる 「貫通型 」神経イメージング技術を用いて、男性の性的興奮を調べたのである。 「過去にも、性的興奮時の脳の変化について、脳のさまざまな領域を調べる研究は行われてきたが、その時の脳のスナップショットを撮るのは難しいので、常に困難であった」とミラー博士は説明する。「今回の研究では、それが可能になったので、性行為の多い男性に何が起こるかを見たかったのです」。 研究者たちは、異性愛者、同性愛者、あるいは両性愛者である30人のボランティアを募集した。彼らは皆、過去1ヶ月以内に他の男性と性行為をしたことがあり、割礼を受けていないことも報告した。男性たちはPETスキャナーに入れられ、さまざまなエロチックなビデオを見ながら脳の活動を測定した。ビデオには、前戯、オーラルセックス、性交など、さまざまな性行為をする男性が映っていた。 研究者たちは、性的に積極的な男性たちは、脳活動が明らかに活発であることを発見した。