貧しい編集

貧しい 編集

ほとんどの本の編集は完璧とは言い難い。私たちは、読む言葉、言い回し、文章を選ぶ特権を持つと同時に、読む言葉、言い回し、文章が決して完璧ではないことを知っている。私たちが読む言葉、フレーズ、文章は、本を読むにつれて変化し、成長し、また変化することを知っている。そして、愛情をもって注意深く読めば、その言葉、フレーズ、文章は決して変わることのない形で本の一部となる。 本のエンディングに差し掛かったとき、私たちは最も難しい決断を迫られる。今読んだばかりの言葉、フレーズ、文章を本の一部とするか、それとも取り除くか。というのも、もしそれを取り除いてしまったら、私たちは本に別れを告げることができなくなってしまうからだ。実際、今読んだばかりの単語、フレーズ、文章が消えてしまえば、本も消えてしまう。仮に読む単語、フレーズ、文章を変えたとしても、読み始める前と同じ単語、フレーズ、文章が残る。 しかし、私たちが本の中に残すことを選んだことの方が、はるかに重要である。私たちは、私たちが愛する人々、場所、物事を言葉に残すことを選んだのだ。そして、本を読むとき、私たちは私たちが愛する人々、場所、物事への愛を感じる。私たちは、読んだ言葉に込められた愛を感じる。本を読むとき、私たちはただ本を読んでいるのではない。

Photo by jurvetson

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