「だーかーらー、死ぬ系の依頼を受ければ良いだろ!踏魔島とか!」「い!や!だ!絶対無理!」ここは、ループ専門学校サブリエ学園。ループ能力者が集う学校である。窓の外に広がる紅葉の絶景を尻目に、一年B組の教室で、二人の生徒がやいやい騒いでいた。「ベガとアルトゥーロはやってるぞ?そんなだから無能力者とか言われるんだ!」と、叱責する男子生徒は、オリヒコ・ラクセイイン。手を繋いだ相手が願うとループ出来るタイプの能力者である。「イカレてる人達を例に出さないで!アリスは自分のペースでやろうとしてるの!」と、反論する女子生徒は、アリス・ワンダー。死ぬとループするタイプの能力者である。「相談してきたのは君の方じゃないか!」「アリスが弱音吐いてたらそっちが寄ってきて正論吐き始めただけでしょ!死んだらいいんじゃない?って!」「いや、死ななきゃ使えない能力なんだろ!?使わなきゃ無能力者同然なのは変わらないって話であって……」「オリヒコの言う通りだよ、アリス」と、教室に入ってきたのはベガ・テイラー。アリスと同じく死ぬとループするタイプの能力者を名乗っている。「一緒に踏魔島行こうぜ!」後に続くのはアルトゥーロ・ファーマー。ベガが死ぬとループすると自称している。「ぐぬぬ……」思わぬ加勢に、アリスは言葉に詰まる。そしてやっと口を開くと、「考えさせて!」それだけ言い残し、教室を飛び出して依頼書の張り出されている掲示板まで駆けて行った。
部屋にいろ 教室から出て行けと言ったはずだ!教室から出て行けと言ったはずだ!教室から出て行けと言ったはずだ!他に質問があれば、遠慮なく聞いてください!そんなにしつこく聞くなら、殴るぞ!いや、待って!いや、ちょっと待って。殴るつもりはない!殴ったりしないよ!だって、出て行けとは言わない!だって、私の教室に入ってきてもらうつもりはないんだから!そんなことしたら、殴るぞ!出て行けとは言わない!だって、私の教室に来させるつもりはないんだから!‧いや、待って、そんなことしたら、あなたがここを出て行くのは、殴られたからでしょう!いや、待って!大丈夫だから、心配しないで! ちょっと臆病すぎるんじゃない?臆病かどうかが問題なんじゃない!問題はあなたの臆病さよ!周りの人を怖がっているようでは、周りの人とうまくやっていくことは不可能だということを知らないのか?怖いと思ったらトイレに行って戻ってくればいい!私は怪物よ へっへっへ! 僕もモンスターだよ。でも弱点がない怪物なんだ。私の強さといえば、ひとつもない。今すぐお前を殺せるくらい強いんだ!「ひっひっひ! 私はあなたを殺せるような怪物よ