いつもお世話になっております。昨日ご提案させて頂きました設計書をおもちしました。こちらの設計では12月1日が契約日となり、来月になりますと聖美様のお誕生月なので保険料が少し変わります。今月中のご検討よろしくお願いします。また改めてご連絡させて頂けたらと思いますのでよろしくお願いいたします。
「あぁ、私の誕生日のこと、まず教えてくれないんだ」 その通り。あなたは私に言うことができない。 君の笑顔を見たときから、どうやって伝えようか考えていたんだ。 まず最初に知っておいてほしいのは、僕が清美の誕生日のゲストであるということだ。 清美の基準を満たすことがいかに難しいか、私は知っている。 「それは違うよ。そんなにファンじゃないんだ。というか、本当に……あー……彼女のことが好きじゃないんだ」 本当に好きじゃないんだ。 だから驚いたのかな? 彼女がファンじゃないと知っているのと同時に、彼女にそんなことを言ったんだから、別に驚くことでもないんだろうけど。 気をつけなきゃいけないことがあるんだ。 彼女が大物なのは知っているけど、やっぱりそういうことは言えなかった。 今言ったら、彼女の人生を台無しにしてしまうかもしれない。 ごめんなさい. 「本当にいいのか?」 「え?」 「本当は好きじゃないって言った?」 「ちょっと、あなた!失礼だった!ごめんなさい!」 「なんでそんなことで謝るの?ミナミ」 「だって、本当はファンじゃないんでしょ?こんなつもりじゃなかったんだけど……代わりにこっちを見てくれる?」 こんな風になるつもりはなかったんだけど… 「私を見て 」と、彼女は照れくさそうに微笑みながら私に言った。 「何を言ってるの? 「あなたをリストに載せたい。このことを流行らせたいの」。 彼女はポケットから紙を取り出した。 「あなたがリストに入ってくれて本当に嬉しいわ