とある場所に異世界組という謎のグループがいた。チームのメンバーの名前はおれお、空七、シジメ、あらあげである。
アラアゲ： 私はあなたが探すべき人です。あのね、結局のところ、私たちが当たり前だと思っている物語の多くは、一人の人間や一人のキャラクターをベースにしているんだ。でも、最初は「主人公をめぐる物語」に終始する。しかし結局のところ、主人公にはアイデンティティがない。彼にとって重要なのは物語なんだ。 オレオ： それが異能チームというわけか……。 空七：そう。僕たちはみんな、ある場所で育って、物事を起こす人間になる方法を教えられたんだ。 アラアゲ： ある目的があって、でもそれを知ることはなかった。 ソラシチ：真っ白なキャンバスを与えられて……何をすればいいのかわからなかった。 オレオ： 指導してくれる師匠も先生もいなかった。だから、みんなベストを尽くすだけだった。私たちが書くストーリーは、いつも自分たちの気持ちに基づいている。なぜかわからないけど、何かを感じて、それを物語にすることがある。そうやってストーリーを思いつくんだ。 とはいえ、最初のころは、自分たちの使命というものがなかったんだ。自分たちが何をしているのかわからなかった。 志々目 世間を騒がせないと忘れ去られそうな雰囲気がありましたね。 空七：そうですね。 志じめ： だからオレオに絵を教わった。高校生の頃にはもうフリーでやってました。 オレオ： そうなんだ。 志じめ： でも、オレオと知り合ったのは異世界チームに入ったとき