わざわざくらもち王子がかぐや姫に話しているのに嘘をばらすかのように匠がきたから嘘がバレた
倉持がいなかったら、拓実は倉持とじっくり考えただろう。その時、拓海はそう思った。 「へへへ。このガキ、うっとうしいな。」 「だから、本当のことを聞きたかったら、僕の話を聞くしかないんだ。でも、言えないんだ!」 「それが嘘ってやつか。」 「嘘だ!」 「わかってる!私も本当のことを言ってるんだ!」 え?え? 「私の嘘をひとつ教えてあげよう。もし、僕がすべての人を救うヒーローだったら、ここまでしてかぐや姫を救う必要はなかったとしよう。」 拓海は倉持の言葉が信じられないという表情だった。倉持の言葉が信じられないような表情だった。 「僕の寿命が縮んだのは、島に行った日だった。拓海に助けられたのも、島に行った日だった」 え?じゃあ、なんで島に行く必要があったんですか!?」 「結局、仕方なかったんです。呪いにかかった人たちが次々と死んでいった。仕方なく、魔法を使って死にそうな人たちを癒したんだ」。 「でも、どうして島に行く必要があったんですか?人々は未知の邪神によって次々と殺されていったと言わなかったか?」 「いや、島はそこにあった。行くしかなかったんだ」 信じられないという拓海の表情を見て、かぐや姫は苦笑いを浮かべた