人生がもっと、美しく輝いているのなら良かったのに。

人生がもっと、 美しく輝いているのなら良かったのに。 とても退屈で面白みのないそんな人生よりも。「 あぁ 、 愛しき人よ。私を置いてどこまで行くつもりなのだろうか 。」 っていう小説の冒頭が頭に残っているよ。とても切ない話だったな。

「おい、レイチ!」 同じくベッドに横たわっていたレイチが顔を上げた。 「ん、どうしたの?」 「ゾンビになっちゃうよ」 「え?」 「愛する人を食べるから」 「え?まさか!どうかしてる!」 「私が死んだら助けてくれる?」 「どうしても無理!」 天井を見つめていたレイチは、口を大きく開け、よだれを流し始めた。 「私は彼を殺す。私の愛を取り戻すために彼を殺す」 「そんな馬鹿な!あなたはヒーローよ」 「私がヒーロー? 部屋は静まり返った。 その瞬間、レイチの寝室だった部屋のドアが開いた。 「…誰ですか?」 部屋に入ってきたのは、レイチより少し年上の少女だった。 「ん、どうしたの?」 「レイチどうしたの?ちょっと頭重くない?」 「うーん。眠いんです。」 彼女はTシャツにジーンズ姿だった。 「一緒に入ろう。あなたの部屋で眠りたいの」 レイチの部屋に入ってきた女の子は、さっき入ってきた女の子と同じで、レイチと思われるゾンビの手を握っていた。 「な、なんなの?どうして一人で入ってきたの?」 「眠れなくて、あなたがゾンビになるって聞いたから」 「あなたも…彼を殺したの?」 眠っていたレイチの手を握っていた少女はレイチを見てうなずいた。 「はい、私が殺しました」。 「そ、そうですか…それは危険すぎます。どうして自分の愛する人にそんなことができるの?彼は私の唯一無二の愛だ

Photo by sniggie

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