これからの行政の役割や提供できる価値について
2007年の経済不況後、アメリカ経済は年間4%しか成長していない。 米国政府は、大不況をもたらした不況前の数年間よりもはるかに多くの景気刺激策を講じてきた。その結果、政府支出は1兆ドル以上増加した。 その結果どうなったのか。 景気が回復に近づいているとは言い難く、新たな不況の淵に立たされている。 オバマ政権が救済措置の規模についてアメリカ国民に誠実でなかったために、過剰な救済措置のツケを払うことになったアメリカの納税者は、いまだに負担を強いられている。 もしアメリカの納税者が救済策の返済を迫られれば、経済に打撃を与えるだけでなく、政府の政治的将来にも打撃を与えるだろう。 アメリカ国民がオバマ大統領への信頼を失ったのは、オバマ大統領が救済措置の規模について不誠実だったからだ。また、政府の目的についても正直ではなかった。 救済措置は経済を「救う」ためではなく、ウォール街を自分たちから救うためのものだ。米国の納税者は、国民のために資金を管理することを信頼できない民間銀行に何兆ドルもの資金を提供するという大きな過ちを犯した