私が貴高を志望した理由は2つあります。1つ目は、wスクールで高校卒業時には美容師免許の取得を目指せるという点です。2つ目は、貴高と美容専門学校両方から進路サポートを受けさせてもらえるという点です。私は将来美容師に就くことを目標としているため貴高の学科はとても魅力を感じました。
同学科は優秀な若い卒業生が多いことで有名だが、卒業率は低い。その原因は、美容学校への高額な通学費にあるようだ。さらに、希子の美容学校は試験日程が厳しく、合格が難しいことでも知られている。 もちろん、将来美容師を目指しているわけではないので、学科のことは気にする必要はないのだが、最高の美容師になるためには、学校に通えないので不安だった。 「ああ、もう試験期間も終わりだ。ここで準備を終えて、証明書をもらいに行きましょう」。 「はい、行きましょう!」。 K子と私は母について学校の試験会場に向かった。試験会場には試験用のブースもある。 「私が先に入ります。ここは試験方式が違うから、どんな感じかわからない。今回で2回目なので、どうなるかわかりません」。 「じゃあ、私はあなたのすぐ後ろに入るわ」 そう言うと、K子と母は苦笑いを浮かべた。 「これは、ただ単純な試験です。特に変わった試験システムはありません。動き回ったりはできませんよ」。 「それならいいわ!お母さんは本当に偉いわ!」 K子は母に微笑みかけ、母も微笑み返した。 「じゃあ、始めましょう!」。 私たちは試験会場の試験ブースの前からスタートした。まず私が試験問題を解き、次にK子が解答する。