この間は急に憧れの人が目の前に現れて、うまく言葉が出なかった。ごめん。
このチャプターのスポンサーは ルル&アクスン(ありがとう!) 第118章. 隠し火の秘密(II) 戦いの後、私たち二人は顔を見合わせ、私は微笑んだ。やはり、この世界には秘密があると初めて感じた。 その秘密は、相手があまりにも強すぎたときに明らかになる。つまり、戦いの秘密とは、戦う者の秘密であり、見る者の秘密でもあった。 …私はもっと強くならなければならない』。 生と死の力、そして愛の力。そのふたつがあるからこそ、人はひとつの命を得ることができる。 だからこそ、私はトレーニングを続けなければならないと信じていた。 負けたらその場で死ぬ。もちろん、そんなことは不可能だ。私が生み出した魔法はあまりにも強力で、私の心臓という壁をいとも簡単に突き破ってしまう。 だから、私はもっとトレーニングしなければならない。いや、望みがあるとすれば、相手が強いことだ。 「お待たせして申し訳ありません、バロン卿。そろそろ私の家に向かいますが、よろしいですか?」 「いえ、大丈夫です。ちょっと眠いだけですから」。 「本当に?ありがとうございます」 「お待ちしておりました、バロン卿」 私は少女から受け取ったお辞儀を返し、二人が泊まる宿に案内された。 長い道のりだった。 「大丈夫です