フォアストロークのインパクト時における筋活動の違いでは、アンダーストロークよりもトップストロークのほうが3名共に腕橈骨筋にほかの3筋よりも有意差な差がみられたことが分かった。また三頭筋、上腕三頭筋にもトップストロークのほうに大きな活動がみられた。このことからトップストロークでは、ボールを打つ時の打点の違いやラケットの上下だけインパクト時における利き腕の筋活動が大きく関係していることが明らかとなった。本研究では、フォアハンドストロークにおける筋活動の違いについて解析していたが、被験者3名共にトップストロークのフォームに問題があることが判明した。これらの筋活動の違いによって、ボールを打つ時の速さや威力に関係していく可能性もあると考える。さらなる解析が必要であると考える。
この研究はフロリダ大学のエリック・R・ワッカーマン(M.S.)によって行われた。ワッカーマンはこの研究の筆頭著者である。彼は過去10年間、フロリダ大学のスポーツ医学部門で研究生理学者を務めてきた。また、バイオメカニクス、生体力学的分析、ストレングス&コンディショニングの専門家でもある。 この研究はJournal of Applied Physiology誌に掲載された。 変化の影響を受けやすいのはトップストロークだけではない。