イチョウ葉 落ち葉 ハート
血のうずきを感じた。 私の右足は切断されていた。 数分前まで、私はとても穏やかで平和だった。私の心はクリアで乱れることがなく、痛みもパニックも遠のいていたので、私はそれを一種の安堵だと考えることを自分に許していた。 私の心は白紙のようで、すべてがまったく新しく見えた。もうこんな人間でいることはできない。失敗もしたが、自分のしていることがわかる人間に成長した。 私の心は何年もの間、真っ白なままだった。しかし、私の身体はもはや私自身のものではなかった。私の感情の乗り物に過ぎなかった。私はもう「人間」ではなかった。 血の疼きが鈍い痛みとなり、体が徐々に緩んでいくのを感じた。 「よし、私は死ぬんだ」と私は目を合わせずに言った。 ヒリヒリはかすかになった。痛みは消えた。もう痛みはあまり感じなかった。 私は殺した少年の遺体を見つめ、自分が泣いていることに気づいた。私は何をしたのだろう? 私は怪物ではなく、ただの少年だったのに、恐ろしいことをしてしまった。それでも私は良い人間だった。良い人間になるために、そして悪魔を克服するために、私は懸命に働いてきた。私は善人であろうとし、怪物であろうとしなかった。 私はモンスターにならないよう努力してきた。 そして今、私はモンスターとなり、死のうとしていた。 私はそれを終わらせたかった