【マホロアとマルクのパフェ騒動】マホロアとマルクはとあるカフェでくつろいでいた。「ぼくは、このデカ盛りパフェがいいのサ」マルクは一番高いパフェを選んだ。「ハァ?ソレ、いちばん高いやつジャン…ボクはこのコーヒーを頂くヨォ」マホロアはコーヒーを選んだ。ウェイトレスを呼び止めて注文をする。ウェイトレスが去った後、マホロアはマルクに話しかけた。さっきからずっと気になっていたのだ。マルクはなんだかそわそわしているようだった。落ち着きなく視線を動かして、テーブルクロスを見つめたり、窓の外を見たりしていた。何か言いたいことがあるなら早く言えばイイノニ、とマホロアは思った。やがてウェイトレスが注文した品を持ってくる。ウェイトレスが立ち去ると、マルクはまたもじもじし始めた。ナニカ言おうとしてるみたいダケド、ナンデそんなモジモジしてんノカサッパリ分かんないネェ……。しばらくすると、意を決したようにマルクは顔を上げた。そしてマホロアに向かって言った。その言葉を聞いて、マホロアは思わず口に含んでいたコーヒーを吹き出した。マルクの発した言葉とは……。カービィと一緒に旅したい! ということだった。突然すぎる発言に、マホロアは開いた口が塞がらなかった。しかしマルクはお構いなしに話し続けた。マルク曰く、こうだ
アウンティング・マホロア カービーと一緒に旅をしたいんだって?だから私にお金を要求しているんでしょう?まあ、それはそうだ。でも、これは冗談じゃない!必ず実現させる!彼を連れて行くんだ!手伝ってくれなきゃ、何も得られない!お前も連れて行く!お前が稼いだ金だってくれてやる!もっと遠くまで行ってやる!絶対に実現させてみせる それを聞いたマホロアは途方に暮れた。どういうこと?私が日本に行くと思う?冗談でしょう?冗談じゃない!冗談なら、もし実現しても冗談じゃない。私が稼いだお金なんて、あなたにとっては何でもないことでしょう?でも、これは冗談じゃない。私には仕事がある。剣の英雄を助けるために日本に行かなければならないんだ。君が一緒に来てくれたとしても、お金の無駄だ。本当にお金がないんだ。申し訳ないけど、何もできないよ。ごめんなさい. 数日前、大きなパフェを持った男と会話をした。彼は誰かと一緒に旅行できるようになりたいと言った。知り合いとは言わなかったが、パートナーを見つけたいという意味だとは思わなかった。だから、誰かと一緒に旅をするのだろうと思っていた。それが楽しみだったから、楽しいだろうなとも思っていた。さっきの言葉が、なぜかさらに怖くなった