連れ去られた本人だけでなく、その家族も巻き込んで幸せを奪うというのは非常に残酷なことだと思った。被害者は20名と言われているけど、拉致被害者1人1人の家族や親しい人も被害者であると思う。これまでとこれからのためにも、この問題を風化させてはいけないからこそ、今回のように1人でも多くの記憶に残そうとすることは大切だと思った。
一番辛かったのは、私が帰ってくることを願ってやまなかった母と離れ離れになることでした。母を失うことは受け入れられませんが、今は母を思っています。たとえ二度と会うことができなくても、私が生きていたこと、そして彼女が希望を捨てなかったことを知ることで、彼女が慰めを見つけてくれることを願っています』。 彼女はまた、かつての恋人に会いたいと思っている。もし生きていれば、彼の家族に会いたい。直接会うことはできないけれど、彼が私に会いに来てくれることを願っています。