「リコーダーを舐める」のようなことはしない。

 「リコーダーを舐める」のようなことはしない。細菌増殖しているというのに舐めるなんて到底理解できない。第一に僕の通う高校にリコーダーの授業はない。僕がしていることは3つだ。一つ目、下駄箱を嗅ぐ。足を感じる。体臭を感じる。全てを感じられる。ような気がする。二つ目、髪の毛を集める。簡単に所有できる。いつでも共にいれる。三つ目、所有物を拝借する。ボールペンなどの筆記用具をよく取る。ちょっと使ったりする。その日のうちにはしっかり返す。三ヶ月もバレていない。大人しそうですぐに下校する口にホクロのある女の子。誰でも良かったが好都合の女だ。密かに良くないことをしているこのシチュエーションが、バレるのではないかというスキルと不安が快感でやめられない。

彼女が私の声を聞いたかどうかはわからないが、私はただ彼女を一人にしたくない」私は家に帰りたくない。 寝ているときも、起きていないときも、眠っているときも、起きているときも、眠ったままのときも、彼女はきっと夢を見ている。彼女の頭の中で何が起こっているのか、私にはわからない。ただ眠りたいんだ」。髪の毛があるからお風呂に入りたくない。髪の毛があるからお風呂に入りたくない。テレビを見ているとき、バスルームに入りたくない。髪の毛があるから」。いつ起きるかわからない。 彼女は私の隣に座り、私を見つめている。テレビを見ている。彼女は眠っている。私はお風呂に入りたくない。いつ起きるかわからないから」。彼女はリビングにいる。 いつ起きるかわからない。彼女は眠っている。 いつ起きるかわからない。 いつ起きるかわからない。 彼女がいつ起きるかわからない。彼女はトランス状態のようだ。 いつ起きるかわからない」 彼女は眠っている。 いつ起きるかわからない」 彼女は眠っている。 彼女は眠っている。彼女はトランス状態のようだ。

Photo by robotbrainz

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