葛葉は軽い口づけをとおこに落とす。

葛葉は軽い口づけをとおこに落とす。この男はいつもそうだ。深い口づけはいつもとおこから。葛葉は知っている。軽い口づけで終われば今日はそこまで、深い口づけを返してくれたらその先へ。自分から攻めるようなことはしない。あくまでとおこに選択を委ねるのだ。

二人は部屋に戻る。葛葉はベッドに入りたがっている。トコニは疲れている。しばらく休む。 ドアベルが鳴る。葛葉はトコニの部屋を出てドアに向かう。再び呼び鈴が鳴る。トコニがドアを開ける。通りに出るドアの鍵は開いている。トコニが車に乗り込む。葛葉が飛び乗る。 二人は町から離れる。暗くなる。もう何も見えない。

Photo by w_lemay

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