ぼくには秘密がたくさんある。ひとに知られたくないやましいことを毎日毎日やってしまうんだ。嘘発見器にかけられようものなら、もうとめどなく白状することになるんだろうな。 「ぼくの仕業なんだ、あそこにチューイングガムをくっつけたのも、値札を取り替えたのも、練り歯磨きをぜんぶ吸いつくしたのも、日本人にちがう道を教えたのも、袖の中にカンニングペーパーを隠したのも、壁に卑猥な絵を落書きしたのも、時計の針をいつも進めていたのも、授業中におならをしたのも、犬の糞を小鳥の巣箱になすりつけたのも、カビを生やしたのも、ネズミに餌をやったのも、ハムスターを逃がしてやったのも、鳩をひき殺したのも!」
猫のぬいぐるみ、偽物のヘビ、トラの頭のぬいぐるみとセックスしたこともある。 あなたの靴の中でおならをしたこともある。 それよりももっと刺激的なことをしたことがあると言いたい。動物のぬいぐるみ、偽物のスーツを着た偽物の男、蛇のぬいぐるみとセックスしたことがあると言いたいけど、それはできない。私は猫の剥製、偽物の蛇、虎の頭の剥製とセックスしたことがある。 猿のぬいぐるみ、ユニコーンのぬいぐるみ、蜘蛛のぬいぐるみ、パンダのぬいぐるみともセックスしたことがある。 今までで一番興奮したことは何だろう?」 「あなたが今までしてきたことを話してくれたら、もっと興奮すると思うわ」 そんなことはしない。ただこれだけは言いたい: 私は嘘の人生を送ってきた。 たかがゲーム、されどゲーム。 たかがゲーム、されどゲーム。