3年超に及んだコロナ禍からの脱却を受け、日経平均株価は史上最高値を更新し、大手企業を中心とした高水準の賃上げや設備投資意欲の拡大など、短期的にはわが国経済の前途に明るい展望が開けつつある。その一方で、軍事・経済分野における国家間対立の激化、インフレ懸念の高まりを背景とした世界経済の失速、大規模自然災害の頻発・激甚化による社会的損失といった下振れリスクも依然払拭できず、先の見通しは決して楽観できる状況にはない。
年以上続いたコロナショックから脱却し、日経平均株価は史上最高値を更新し、日本経済は大企業を中心とした賃金の高騰や設備投資意欲の拡大により、短期的には明るい見通しとなっている。しかし一方で、国家間の軍事的・経済的対立の激化、インフレ懸念の高まりを背景とした世界経済の失速、大規模自然災害の頻発と深刻化による社会的損失など、下振れリスクも残っており、先行きを楽観視することはできない