米欧主要紙などが加盟する業界団体は２０日、米アップルのクック最高経営責任者（ＣＥＯ）に書簡を送り、アプリ販売市場「アップストア」の契約を見直し、購読料にかかる手数料の引き下げ交渉を求める方針を示した。
この書簡には、アメリカ新聞協会、アメリカ出版社協会、新聞発行者協会が署名している。ニューヨーク・タイムズ紙によると、同団体は、アップルが「少なくとも収益の75％」を出版社に還元するという約束を守らないことを懸念しているという。 これに対し、アップル社はこの書簡についてコメントしなかったが、NewsGuildとの合意を守る姿勢を示した。 「アップルの広報担当者は、「NewsGuildは信頼できるパートナーであり、アップルのApp Storeがアップルと出版社の収益増加に大きく貢献したことを喜ばしく思う。「NewsGuildがアップルのレベニューシェアリングプログラムがパブリッシャーにもたらす収益上のメリットを認識していることを嬉しく思います。私たちはNewsGuildのメンバーやパブリッシャーと関わりを持ち、今後数カ月も関わりを持ち続けたいと考えています。」 NewsGuildは2,000以上の新聞、雑誌、その他のメディア企業を代表する業界団体である。同団体は、有料壁、デジタル独占配信、有料広告に反対している。 アップルのAppStoreは、モバイル機器向けのデジタルストアフロントとして最も人気があり、世界中で3億人以上のアクティブユーザーを抱えている。