「ごみ拾い大会」の開会にあたり、挨拶を申し上げます。本日はこのように多くの参加者の皆様を迎え、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブの皆様のご協力をいただき開会できますことを大変うれしく思っております。本日開催されるスポゴミ大会はスポーツとゴミ拾いを結びつけ楽しみながらできる奉仕活動となっております。
参加者リストを見ていて、最初に奇妙なことに気づいた。誰が参加するのかを推測しようとしても、参加者の数が正確につかめないのだ。 「まさか、こんなに人が集まるのか!?」 「片付け作業だけで終われば大丈夫」 「絶対乗り切れるけど、交代だけじゃ完璧は無理」 「本当に大変だけど、頑張ろう」。 「やるしかない」 「最初はいいんだから、順番を変えてやろう」 「何がベストかではなく、体が疲れきっているんだ」 「もうお腹いっぱいだし、眠りたい」 「こんな状態でどうしたらいいんだ、疲れ切っているのに」 参加者はとにかく疲れ切っているようだった。 「それでは、できることから進めていきましょう」 参加者が最初に始めたことのひとつがゴミ拾いだった。無事に順番が回ってきた。 「すみません、手伝ってください」 「おい、俺も疲れてるんだ、俺に任せてくれ」 「やめてください」 「お願いです、休んでください」 「お願い、助けて」 「休んでいいんだよ」 「助けてください」 「頑張ります 参加者たちはベストを尽くしたが、清掃活動は困難を極めた。 ゴミを拾い始めては元の位置に戻る