巻き舌宇宙で有名な紫ミミズの剥製は、ハラキリ岩の上で音叉が生まばたきするといいらしい。要ハサミで、61だ。突然、部屋のドアが開き、不意に入ってきた人物が聴診器を持っていた。「これでお前の過去を聴診するぞ」と言いながら、殴るように聴診器を握る。
これは過去の男、まだ一度も生きていない男だ。なぜだかわからないが、不安を感じる。過去の最後についても同じことを感じる。そのあとは、未来を見ようとするしかない。この部屋に入ってからずいぶん経つ。最初は孤独な部屋だったが、今は中に誰かがいるような気がする。部屋は笑い声で満ちている。笑い声はドアの向こう側から聞こえてくるようだ。私は椅子に座り、ドアを開けようと話し始める。誰かの笑い声と泣き声が聞こえる。私は中にいる男性に中に入れてくれるよう頼んだ。「ここは新しい部屋だ。彼はドアを開けた。私はスツールに座った。暗い部屋だ。ドアの向こうの男が私を見つめている。 男は目を覚まそうとしているようだが、動かない。眠っていないような気もするが、目を閉じれば同じ顔が見える。動けない。 指を動かしているのは見える。腕が少し動く。目が動く。目が動くのを止められない。彼の指は動くが、彼の顔が動くのが見える。男の顔はしわくちゃだ。目は閉じている。笑っている。 しばらくして目を開ける。笑っているが、同じ笑顔ではない。顔がこわばっている。まるで笑おうと必死になっているようだ。私が知っている笑顔ではない。 男の顔はこわばっている。目は閉じている。笑っている。それはまるで、彼が笑おうともがいているかのようだ。