ファンタジー
このような作品が以前にもあったとしても、それは私の責任ではなく、独創的なものを書こうとするインスピレーションがなかった、あるいは以前にもあったものを作ろうとするインスピレーションがなかった作者の責任である。ファンタジーというジャンルに恨みはないが、不満はいくつかある。 その不満のひとつは、ファンタジー・ジャンルで優れた作家になることがちょっとしたゲームになってしまっていることだ。すべての作家の目標は、ライバルよりも優れた作家になることであり、そうすることで得られるお金には限りがない。 そして、これは場合によっては良いことなのだが、間違いなくひどい状況に陥ることもある。私の友人のポールがそうだった。彼は何冊も本を出版し、かなりうまくいっていた。彼には多くのファンがいて、お金を払ってくれるファンもいた。しかし、この5年間で彼は多くのファンを失い、本が売れなくなった。 ポールがファンを失った第一の理由は、オリジナリティのない本を書いてしまったからだ。 彼のベストセラーは『アイアン・ドルイド・クロニクルズ』だった。ドルイドの一団がアイアン・ドルイドを目指すという小説のシリーズだった。以前からあったシリーズだ。ポールが別のアプローチをとっただけなのだ。 その結果、彼の本は以前ほど売れなくなった