いろはが足元不注意でつまずいて立ち上がれなくなってしまったときにどうしようと思っていたら好きな人が大丈夫?と言って手を差し伸べてくれた手を貸してくれても足を挫いてしまって歩けないからどうしようと思っていたらお姫様抱っこをしてくれたそして足が治ったときに告白された
僕やいろはのような人たちがいなければ、世界は世界ではないんだ。彼らを訪ね、助けることが私の仕事であり、人間としての義務だ。彼らに親切にし、慰め、どんな形であれ励ますことが、人間としての私の仕事だ。彼らが安全だと感じられるようにするのも私の仕事だし、彼らが何度傷ついても、前を向いて希望を持ち続けられるようにするのも私の仕事だ。 でも、私は傷つくのが当然で、傷ついてもそれを受け止めて前に進むのが当然だと言われる社会に生まれたから、それができない。 傷ついているとき、私は自分が辱めを受けている、悪い人間だと思わされていると感じずにはいられない。 私たちを傷つける人たちは善人ではなく、悪人なのだ。 私を傷つけ、いろはを傷つけ、両親を傷つけ、妹を傷つけ、弟を傷つけ、私の愛する人たちを傷つけた人たちのように。私は、この人たちに愛し返してくれる家族がいないと言っているのではないし、家族を大切にしていないと言っているのでもない。どんなに愛や思いやりがあっても、傷つけられる資格はないと言っているのだ。この世界に悪人の居場所はない。 そしてこんな世界にも居場所はない。 居場所も希望もない。 私は、私たちを傷つける人たちがこれ以上苦しまないように、世界をより良い場所にしようとしている