将来畜産家になって国産の物を増やして日本が輸入に頼るのが減って欲しい。後継者不足だから若者が畜産に興味を持ってもらえるようなきっかけになりたい。食べ物を通して、たくさんの消費者の方が笑顔になって欲しい。地産地消が進んでいって安全性を向上して欲しい
サイワン」(疏始)は四国のすぐ東、小金井県にある小さな半遊牧民の村だ。私を助けてくれた6人の村長の一人であるサヤは、村を案内してくれ、彼女が家畜を飼育している「サイワン」を見せてくれた。これは伝統的な3間続きの家ほどの大きさで、非常に小さな場所だが、約150人が暮らしている。 この村は1960年代後半に、地元の農民たちが自分たちの土地で羊や牛を飼えば、1日3ドル以上の収入を得られることに気づいてできた。自給自足する余裕のある少数の農民のための村となった。それ以来、村は発展し、今では約300人が同じ家に住んでいる。サヤの主な職業は畜産業である。 サーヤの経験は、大小を問わず日本の大多数の畜産農家の典型である。その主な理由はたくさんある。まず、第三者に売るという文化がある。日本の農業文化は、自分の生産物の一部を誰かから買った方がより多くの収入を得られるという前提に立っている。結局、私たちは皆、生計を他人に依存しているのだ。 サヤは、ごく基本的な、人が寝泊まりできるワンルームの家を持っている。毎日朝になると、彼女は家を出て何らかの仕事をする。家畜を育てる最初のステップは、動物の「ガム」、つまり乳搾りである