家から帰ると、リュックを降ろすよりもまず洗濯機を回す。その間に風呂の掃除を済ませて、夕食を作って食べる。食べ終わった食器を洗っている最中に洗濯機が終わりの合図を教える。妻はパソコンの前で研修講師をしている。洗濯物を干すときにどうしてもパソコンの前を横切らなくてはならないので、洗濯物を持った自分が研修を受けている人たちに見えないようにできるだけ素早くすり抜ける。
故郷を歩くのは少し恥ずかしかった。二重生活を送っているような気分だった。2、3週間おきくらいに都会に戻って、都会と田舎を行き来しなければならなかった。それが最悪だった。物を買うために5キロも歩かなければならなかった。それが嫌になって、都会から離れられないかと考えるようになった。服を捨てようと言ったんだ。スマホの「ウィッシュリスト」というアプリを使い始めて、必要だと思うもののリストを作った。そして、リストにあるものを探して、オンラインで買うようにした。不要なものは処分した。気に入ったものはいつもリストの一番下にあったので、いつでも見つけて使うことができた。ただ、必要不可欠なものを見つけたかった。 買いたいもののリストを作ることもあった。スーパーマーケットに行って、どれが好きでどれが嫌いかを確認する。好きなものと嫌いなものを見比べて、好きなものは買って、嫌いなものは買わない。しばらくすると、私はたくさんのものを溜め込んでしまった。リストを見ると、全部は必要ないとわかっていたけれど、全部を処分するのはとても難しいことだとわかった。そして、これはバカバカしいけど捨てなければと思い、周りを見渡して他に必要なものがないかどうかを確認し、それらを試してみた。これはとても役に立った。 病気になったときのことを考えるようになった