ふたなりに襲われる
「夜中の12時過ぎに学校に行こうとすると、警察官が発砲してくるの。 しかし、少なくともギャングの一員ではないガンマンたちは諦めているようだ。 「ギャングの連中は、もう一緒にいたくないと決めたとき、分裂したんだ」とナビルは言う。 ギャングの最近の殺戮や誘拐の歴史を考えれば、驚くことではないのだが。 暴力団の支配権争いは、北部の都市モスルでの最近の暴力事件にも表れている。イラクや欧米の政府関係者によると、最近のギャングの抗争は、長年この地域を苦しめてきたギャングの抗争に煽られているもので、イラクの治安部隊が有効でなくなるにつれ、近年さらに暴力的になっているという。 しかし、イラク北部の都市モスルにおける混乱の拡大は、イラクとシリアの領土の大部分を支配する「イスラム国」の勢力拡大の結果でもある。 同グループの台頭は、同国の政治的・経済的混乱に拍車をかけ、何千人もの若者が同グループに加わり、武器を手にした。しかし、同グループはまた、新たな戦闘員をリクルートし、過激化させる能力によって、ここ数カ月で地歩を固めた。 イスラム国は市内に新たな訓練キャンプを設置し、新たな戦闘員の獲得に動いている。