「もうやりたくない。」これが中学生の僕の口癖だった。僕は地元のナンバースクールを目指して突っ走ってきた。何回受けても変わらない模試の結果。何度も何度も逃げ出しそうになった。中学1年生後半から塾を2つに増やした。しかし、この選択は後の僕を苦しめることになる。時は過ぎて中学2年生の夏休み。僕は一方の塾の夏期講習を受けていた。その塾は学年1位の友達に誘われて入った塾なのだが、それがまたすごく厳しい塾だった。間違えたら教科書を投げられる。今の御時世なら完全にアウトだ。いや、当時でもアウトかもしれない。そんな苦難に耐えながらも中学3年生まで通い続けていた。しかし、ある時先生に「お前塾掛け持ちしてるから他のやつより成績あがらないんだよ。」と言われた。「そんなこと言うならこっちから願い下げだ。」と僕は中学3年生下旬にその塾をやめ、1本に絞った。塾を1つにしてから初めての模試。僕は全体の偏差値が3上がり、B判定になった。嬉しくてすぐ親に報告した。親も僕の苦しい姿を見ていたせいか、すごく喜んでいた。あのとき先生に言われたあの一言は間違っていなかったのかもしれない。そしてやってきた受験当日。僕は緊張して1時間目の国語で消しゴムを3回も落としてしまった。その後の教科でもあまり手応えがないまま試験が終わってしまった。自己採点で合格点に到達していなのではないかと思いながらも合格発表日に志望校に向かった。僕の受験番号はなかった。喜んでいる受験生がいる、僕は急いで家に帰った。涙が止まらなかった。受からないかもしれないとは思っていたが、こんなにも辛いものなのかと受験の厳しさを知った。そして僕はこの東北学院高校に入学した。初めはあまり行きたくなかったが、友だちができるうちに学校が楽しくなった。大好きなテニスにも熱中することができた。もし、受験に受かっていたら、僕は勉強漬けでテニスどころではなかったかもしれない。それでも、この東北学院では勉強とテニスを両立できている。ここに入ってよかったと思うようになった。僕は受験を通して強くなったのかもしれない。
アキレス 君は行動派で、冒険家で、物を蹴るのが好きなんだね? 世界の皇帝: 私は行動派ではない。私は考える男だ。 アキレス 洞窟に入って素手でモンスターと戦う。それで終わりだ。 世界の皇帝: 理解できないね。お前は行動する男だと思っていた。 アキレス: 私は行動する男ではない 私は思想家だ。世間では行動する男ですが、心の中では行動する男ではありません。 アキレス もう一人、行動する人間のことを教えてやろう。 世界の皇帝だ: もう一人の行動者? アキレス:そうだ: そうです。もう一人の行動者です。 世界の皇帝: 誰だ? アキレス: 言うつもりはない。知りたくもない。 世界の皇帝: だが、お前は知っている アキレス: 私は知らない。私は彼を知らない。 世界の皇帝: 偉大な英雄であったことは確かだ おまえと同じようにな アキレス: しかし、本当は小さな人間で、小さな子供や小鳥を愛する小さな人間だった。そして、戦わない小さな人間だった。愛されることを愛し、生きることを愛し、太陽の温もりを肩で感じることを愛した。そして、世界の敵、子供の敵、鳥の敵、小さな子供の敵、小さな鳥の敵に殺された小さな人だった。