俺は堕天使、名前はヤード。天界から追放されて、人間界に降り立った。理由は簡単、仏様の分の酒を未成年なのに勝手に飲んでしまったからだ。天界ではもちろん叱られたけど、あいつらの堅苦しいルールにはもう飽き飽きだった。人間界に来てからは、普通の学生として暮らすつもりだった。でも、学校は何かとトラブルやハラスメント、いじめが絶えなくて、俺には合わなかった。退屈な毎日に嫌気がさして、つい行きたくなくなった。だから、俺は不登校になった。代わりに、夜の街、歌舞伎町をふらつくことにした。そこで俺は、タバコやお酒に手を出し、自由気ままに過ごしている。もちろん未成年だけど、そんなこと気にしない。俺にとっては、もう天界のしがらみや学校のくだらなさから解放された、自由の場所だった。だけど、夜の闇の中には危険もいっぱいだ。俺は何を見て、何を感じながらこの街をさまよっているのか…。
私が襲われたのは、この町に来てまだ数日のことだった。私が路上で用を足していると、一人の男が近づいてきた。背が高く、体格が非常に良さそうで、長いコートを着ていた。そんな服装の男を見たのは初めてだった。 彼は私にこう尋ねた。 「なぜ惨めなんだ?私は父のような不良ではないし、犯罪を犯したこともない。 「不良になるべきじゃない。お金はあるの? 「いいえ、ありません」。 「じゃあ、殺されたのはあなたじゃない」 私は顔から血が流れるのをはっきりと感じた。私はお金を持っていなかったし、通りの真ん中にいた。強盗が私の住居に侵入できるはずがない。 強盗はその後、私の喉をつかみ、血まみれになるまで歩道に何度も頭をぶつけた。 私は胸が苦しくなり、視界が急速にぼやけてきた。私は倒れそうになり、それを止める方法がわからなかった。 「やめてくれ!」。私は叫び、強盗から逃れようともがいた。 「どうして?彼は威嚇するような口調で尋ねた。 「幸せな人生を送りたいからだ!」 「関係ない。君に恨みはないし、君が反撃したくないなら、それも構わない」。 「そういう意味じゃない 私は体がぐったりしたまま叫んだ。意識を失った私の最後の思いは、自分の顔が黒焦げの肉の山のように見えたことだった