放課後児童クラブの職員の専門性を高めるための一つの方策を考えた、心理職員が巡回相談し、気になる子どもについて観察し、その後に職員とケースカンファレンスを行っている。しかし放課後児童クラブ職員が求めているのは、子どもへの具体的な対応策であり、心理職が行った子どもの特性理解や家族理解ということではなかった。今後、心理職の巡回相談をどのようにしていったらよいであろうか。
今回のケースでは、子供の性格を理解することが重要である。彼の性格は、極めて攻撃的で暴力的な子供かもしれず、それは彼の行動の証拠によって明らかである。しかし、おとなしく内気で、引っ込み思案で、自分の感情を表現できないこともある。今回のケースでは、子どもの性格が説明されていない。心理学者は、子どもの行動の証拠を通して、子どもの性格を説明しようと試みるべきである。もしそれができないのであれば、心理学者は子どもの性格が何であり、それがどのように表現されているかを発見しようと試みるべきである。 そのためには、心理学的観察には、与えられた状況に対する子どもの反応の評価が含まれなければならない。例えば、心理学者が警察に通報する場合、子どもが何をしているかについての観察は、その瞬間の反応に基づいて行われるかもしれません。しかし、子どもの性格が何であるかを説明できなければ、子どもが前向きに反応するために必要な情報を提供していないことになり、子どもに経験から学ぶ機会を与えていないことになります。 心理アセスメントの実施方法の一例を図4に示す。攻撃性を示すと思われる子どもの行動を含む、子どもの行動の説明とともに状況が示されている