私は犯罪を無くしていくために、人々の「ストレス」を無くしていくといいと考えました。理由として、ストレスが溜まると情緒が不安定になったり、感情のコントロールができなくなったりするからです。そうなると犯罪の誘惑に負けたりと、どんどん犯罪に手を染めて行くと思いました。
この本では、人々のストレス感を取り除くことで、犯罪は90~95%減少すると論じている。過激なアイデアだが、考えれば考えるほど興味深い。 ストレスが犯罪の原因であるという考えは、まったく新しいものではない。しかし、この本がそれを説明しようとする方法は、統計を使って説明することである。 本書はまず、各国の犯罪発生率を調べることから始める。例えばアメリカでは、犯罪発生率は10万人に約6人。日本では0.3パーセント。 つまり、アメリカは日本の約50倍も犯罪が多いのだ。しかし、これは欺瞞である。この差の理由は、アメリカ人の犯罪件数が少ないからではない。しかし、なぜこれほど暴力的なのだろうか? アメリカでは殺人の80%が男性によるものだ。日本ではその半分だ。その違いは、アメリカ人の方が拳銃を使った犯行が多いということだ。では、なぜ日本ではナイフを使う男性が多いのだろうか? もうひとつの大きな違いは、アメリカ人はショットガンを使うことが多いのに対し、日本人は刀を使うことが多いということだ。 犯罪を減らす鍵は、適切な人々から銃を取り上げることだ、と本書が言うのはこのためである。この本では興味深い例えを使って説明している。100万人が住む都市の通りを想像してほしい。銃を持った男が一人いる。そして毎日、そいつはみんなを撃ち殺して回る