これは望月穂波が花里みのりと、白石杏が草薙寧々と、朝比奈まふゆが星乃一歌と、桃井愛莉が小豆沢こはねと、鳳えむが宵崎奏と、日野森志歩が東雲彰人と、暁山瑞希が桐谷遥と、神代類が天馬咲希と、青柳冬弥が東雲絵名と、日野森雫が天馬司と付き合ってから結婚するまでの物語である
1. 望月ほなみは2000年、ごく普通の明るい女の子として生まれた。両親と弟の3人で、月光荘という町の普通の家に住んでいた。質素な家だったが、父親は警察官を定年退職し、母親は別の町に引っ越していた。高層ビルに住み慣れたわけでもなく、のどかなところだった。 彼女はごく普通に育った。本を読むのが好きで、いつも弟に本を読んであげていた。ほなみには兄が世話係としてついていて、いつもいろいろと面倒を見てくれていた。しかし、穂波の兄は高校卒業後に結婚し、家庭は崩壊した。穂波は兄を失い、兄がいなくなった。穂波は寂しかった。自分を情けなく思うようになったが、誰にも相談できず、なかなか前に進めなかった。 そんなある日、穂波は静岡市となほ市の交流事業の告知を耳にした。ほなみは、本当にお金に困っているのなら、このようなプログラムに参加できるかもしれないという考えに魅了された。ある日、穂波は交換留学に参加することにした。 「月光央、ほなみと交換しない？」 「うん、いい機会だよ。彼女のお父さんも定年退職したし、彼女も結婚するんだ。 「ああ、交換留学に参加するんだね。