平和記念資料館を見て回って考えたことや自分にできる最低限のことはなにか
「この場所には興味がない…」 「ん?」 「博物館は広すぎる。広すぎて歩けないよ」「えっ?「えっ、でもとても素敵よ」 「ええ、言ってるでしょ。そんなこと言ったって、景色が美しすぎるんだよ」。「じゃあ、なんでそんなに好きなの?」 「いや、好きじゃない。実は自分の部屋だから好きなんだよね。好きな時に行って、嫌いなものを全部見ることができるんだ」。「え?どうして?「部屋が広いから。絵画も彫像も……」。「本当に絵画に興味があるの?」 「ええ、絵に興味があります。絵をたくさん見るのが好きなんだ」。「どんな絵?「面白いと思うものなら何でも 「じゃあ、どんな絵が好きなの?どんな画家が好き?「好きな画家はいません。平凡な画家から有名な画家まで、何でも好きです」。「それは何?」 「よくわからない。ただ何でも好きなんだ」。「なるほど。じゃあ、平和記念資料館が好きなのは……」 「本当に大きいから。中心まで行けないくらい。あそこに行けば全部見られる」。「何が中心なの?「平和記念資料館だよ」。「そう。ホールの中が全部見えるんだ」 「いや、つまり、絵や絵画は全部見えるんだけど……どの部屋の絵も見えないんだ。ないんだ」 「どうして?「大きなホールにあるからさ。だから見えないんだ。