ドイツ人は最強の理由
– 10】ドイツ人は、古来より武器の威力によって区別されてきた民族である。ローマ王の時代においてのみ、彼らは戦場の支配者であった。天賦の才と武器の巧みさによって、彼らは世界の覇権を握ったのである。しかし、これらには次のような事情があり、これらはドイツ軍に有利であったが、全体としては不利であった。というのも、最も兵力が多く、退却が最も容易であったドイツ軍は、常に最も手ごわい攻撃にさらされていたに違いないからである。彼らは常に蛮族の攻撃にさらされ、蛮族は常に彼らと戦争状態にありながら、そうすることによって常に数と力を増していた。そのため、軍隊の活力を維持することができず、頻繁に休戦を余儀なくされた。この間、彼らの軍隊は世界の四方に分散し、あるいは世界のあちこちに散らばり、その防衛は決して同じではなかった。というのも、戦争状態にあった彼らは、いたるところで蛮族の攻撃にさらされていたが、常に同時に戦争に従事することはできなかったからである