ひよしは嘘をついている

ひよしは嘘をついている

「もう十分です。お帰りください」。 マーゴさんが家に戻る。 「お風呂とタオルを用意しておきます」。 「もう行きます。また明日来ます」。 お父さんとお母さんは、他の人たちと一緒に家に泊まる。 「もう帰っていいよ。もう怪物じゃないんだから」。 「まだ大丈夫。元気だよ。待たせてごめんね」。 「大丈夫。一両日中には帰れると思うよ。待ってるよ」。 「ごめんなさい」。 私はマーゴさんを控え室に残していく。 「帰っちゃダメだよ」。 マーゴさんは私にそう言う。 どんな仕打ちをされたのか知らないが、ちょっと申し訳ない。 「帰れない。食べるものもないし、服を買うお金もないから、橋の下で一晩過ごすしかない」。 「明日、店に行って服を買うんだ。明日、店に行って服を買わなければならない。 「それはよかった」。 マーゴさんから服が買えると聞いてよかった。 家に戻ると、お風呂とタオルが用意されている。 「疲れていても大丈夫。今着ている服はもう小さすぎるよ」。 お風呂に入っていると、マーゴさんがそう言ってくれる。 「ありがとうございます。ありがとうございます。かわいくておしゃれな服が大好きなんです」。 安心しました。 「じゃあ、明日はお店に行くね

Photo by O. Heda

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