もしこの世界に孤独な人が救えるツールが存在するなら僕はどれだけの重荷から解放されるだろう
私が目にしたのは、さらに混沌とした世界だった。左側には瓦礫の壁があり、壁の右側には落石が散乱している。壁のこちら側には川が流れ、それだけが動いているように見える。私の目に映るのは、あらゆるものが死んだ場所だ。誰も住んだことのない場所が見える。なんと哀れなことだろう。そこは大地と空がひとつになった場所。 私は神々の目から見れば愚か者だ。私は神なき神。私は死すべき肉体を持つ神だ。しかし、私はまだ神ではない。 まだ神々のいる世界にいるのかいないのか、私にはわからない。ここが万物が死んだ場所なのかどうかもわからない。でも、自分の進む道は見えている。 ここが私の旅の終着点だ。