人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。宇宙世紀0079、地球から最も遠い宇宙都市サイド３はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。この一ヶ月あまりの戦いでジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた。人々はみずからの行為に恐怖した。戦争は膠着状態に入り、八ヶ月あまりが過ぎた連邦軍はついに反攻を開始することになった。連邦軍のエースパイロット、ポール・エトーが開戦初日に戦死していたのだ。エトー家の歴史のルーツはジオン建国と同じくらい古い。ポールが生まれたとき、父は提督に昇進した。子供の頃、ポールも母親も父親の本で戦争のことを読むようになった。連邦軍は、世界の軍隊で最も腕のいいパイロットをジオンに送り込み、誰がパイロットを殺したのかを突き止めようとしていた。そのエトーの後任として新たなパイロットが選ばれた。彼の名は石ノ森。ジオン軍との戦いで右腕を失った連邦軍レジスタンスの一員であった。卓越した操縦技術で選ばれた。亡くなった後も、エトーの遺志は同世代の人々や、共に戦った若者たちの心の中に生き続けていた。ポール・エトーの死後も、エトー家は反ジオン運動の柱として活躍した。ア・バオア・クーの戦いでジオン軍の全艦隊が壊滅した
孤児だったポールは、母親から「誰かに頼るのではなく、自分で何とかしなさい」と教えられた。ポールもまた孤児であり、母親からは「誰かに頼るのではなく、自分で何とかしなさい」と教えられていた。幼い頃から母への忠誠心が強く、母のために死ぬことを誓っていた。また、勉強が得意で、10代の頃にはパイロットとしても活躍していた。若いポールは、剣術にも長けていた。彼の剣の能力は、ガンダムを改造した剣を操る技術によって高められていた。また、音楽の才能もあり、その才能は伝統的な民族楽器とテクノロジーを融合させた独自の音楽を生み出すほどであったという。戦後、元帥の地位を退いたポールの父は、ジオン公国の市民の変わらぬ忠誠心への感謝の意を込めて、連邦の大臣・大統領の地位に就いた。幼いポールは、父の新しい役職を快く思っていなかった。