[7] 一人だけが目標に向かって行動する態度は、エゴイズムの一形態である。つまり、その人の行動は、集団全体の利益や目標ではなく、自分自身の利益や目標に突き動かされている。つまり、自己中心的な態度である。このような態度は、協調性と調和が高い集団に多く見られる傾向がある。 [8] しかし、利己的態度と協調・調和的態度の違いには、単にこれらの態度の中にエゴイズムが存在するということ以上のものがある。例えば、この点に関する人の態度は、その人が協力的な集団のメンバーであるか、利己的な集団のメンバーであるかによって異なるかもしれない。協力的な集団とは、メンバーが互いに助け合い、集団の目標を達成しようと常に努力している集団である。利己的な集団とは、集団全体を犠牲にして自分の利益や目標を追求する傾向がある集団のことである。そのような集団では、人々は自分自身の利益を促進しようとする傾向がある。 [9] したがって、協力的な集団と利己的な集団を例にとると、協力的な集団では協力的な態度がより一般的であることが観察される。その結果、協力的な労働者はエゴイスティックな労働者よりも協力的である傾向がある。一方、エゴイスティックな集団は、自らのエゴの促進を目標とする傾向がある。したがって、利己的な集団では、人々は次のように行動する傾向がある。ある目標をたてるとします。その目標達成を目指して、グループの1人1人が意識して、目標にはげむ姿勢と、目標達成を目指して、グループのただ1人だけが意識して、目標にはげむ姿勢では、なにが違うのか、どちらに何が抜けているのか、両方のメリットとデメリットをかいてください。
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