十五分後―――無事、テコンドー道場のあるマンションまで辿り着いた私…

十五分後―――無事、テコンドー道場のあるマンションまで辿り着いた私は、おっかなびっくり2階までの階段をのぼると一枚扉の前に立った。それからおそるおそる中を覗き込んで、入っていいのか? それともやめておいたほうがいいのか、と1人考えていると、突然背後から声を掛けられ思わず悲鳴を上げる。「ひっ、す、すみません!」「あ、こんばんは。」

ビルの地下に駆け込みながら、私はまだ悲鳴をあげていた。悲鳴と走ること、そのすべてが合わさって、恐怖の巨大な波となった。その瞬間、私はその場を離れる必要性を感じた。そこから出なければならなかった。そこから出る方法を見つけなければならなかった。私の足はまるで燃えているようで、これ以上先には進めないと思った。大声で叫んでいるような気分だった。自分がどこに向かっているのか、背後に何があるのかさえわからなかった。頭がクラクラして、考えがぼんやりしていた。自分がどこに向かっているのか、背後に何があるのかさえわからなかった。私はパニックに陥った。 そして笑い始めた。これは私が書いたコメディだったからだ。私の人生を奪った男に復讐するコメディの始まりだった。その男に、私の人生を台無しにした代償を払わせなければならなかった。彼が私の人生にしたことの代償を払わせなければならなかった。彼に償わせなければならなかった。私は笑っていた。私が笑っていたのは、私が彼の尻を叩くつもりだから笑っていたからだ。私は笑っていた、なぜなら私は笑っていたからだ、なぜなら私は彼の尻を捕まえるつもりだから。私は笑っていた、なぜなら私は笑っていたからだ、なぜなら私は笑っていたからだ、なぜなら私は彼の尻を捕まえるつもりだからだ……。 こうして私は戻ってきた。こうして私は戻ってきた。 映画館に遊びに行って、『マイリトルポニー:フレンドシップ・イズ・マジック』を観たんだ

Photo by Andy E. Nystrom

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