あの、私はこのお屋敷で何をしたらいいのでしょうか。

あの、私はこのお屋敷で何をしたらいいのでしょうか。お掃除、洗濯、料理何もできません。助けていただいたのに何もしない訳には行かないんです!

「ぐる~、ご主人様~」。 うう、どうしましょう。私にも何もありません。 「……」 「ご主人様、お掃除がお上手ですね!お料理もお上手ですね」。 「…………」 「御宿人様、お料理が本当にお上手ですね!」。 「うう、掃除は得意なんですけど……」。 「ご主人様、お洗濯がお上手ですね。 「…………」 「ご主人様、お洗濯がお上手ですね。 「……」 ご主人様、料理がお上手ですね」「……」。 「………….」 「ご主人様、お洗濯がお上手ですね。 「………….」 「ご主人様、お洗濯がお上手ですね。 「………….」 「御主人様、お料理がお上手ですね。 「………….」 だから、この屋敷は私が寝るだけの場所。 特にすることもないから、寝ながら日が来るのを待つ。 外に出ようとも思ったけど、それもできない。 武器も持っていないし、戦う気分でもない。 何かするとしたら、基本的に混乱を招くだけだ。 「ご主人様、中庭でメイドがお待ちしております!」。 「うう、すみません、忙しくて……」。 「こちらが今日お世話になるメイドさんです!」。 「……」 「ご主人様!」。 え? 「手と足を洗ってくださいね」。 「う、すみません、忙しくて……」。 「本当に申し訳ないと思っているのなら、何もしないでください。 「ご主人様」。 「ご主人様」。 「御宿人様」。 「ああ、大丈夫ですか?私も同じようなことがありました」。 「ああ、そうでした。メイドさんは本当に助かりました」。

Photo by Agência Brasília

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